グローバルXのNASDAQ100カバードコールの商品について検討を行っています。
以前購入してた投資信託はタコ足配当で、最後は赤字転落ギリギリの所で手放すことになりました。
前回はコロナ過で値下がりしたタイミングで利回りと総資産額だけ見て飛びついてしまい
株価が落ちていく中で、まだいける、まだ大丈夫とひり付くホールドをしてしまったので
今回は銘柄をしっかりと検討してから購入を進めていこうと思います。
GXNDXカバードコールはタコ足か?利益の仕組みは?
2865はQYLDの東証上場版です。
NASDAQ100指数を原資産としてコール・オプション売却で利益を作っていく銘柄です。
先生。コールオプションの仕組みについて教えてください。
コールオプションとは条件付き売却で利益を得る手法です。
株を買おうとした時、今後値上がりする銘柄を買いたいですよね?
もちろんです。値下がりする銘柄は買いたくありません!
でも今800円の株が30日後に上がるか下がるか分からないですよね?
そこが株の難しいところですよね。値下がりのリスクが怖いところです。
今800円の株を30日後も800円で買える権利があったらどうでしょうか?
30日後に値上がりしていたらそのまま権利を使えばよいし値下がりしていたら権利を放棄すれば、リスクが最小限にできますね。
そうですね。
その権利を売って利益を得るのがコールオプション戦略です。
では800円のコールオプションを50円で販売するとしましょう
QYLDとユーザーの損得は下表のようになります。
ケース | ユーザー | QYLD |
今、800円の株が30日後に 1000円に値上がりした時 | ・権利を行使して株を購入。 ・値上がり益を得る ( TOTAL +150円) | ・株をユーザーに800円で売却 ・値上がり益は得れず権利収入のみ (TOTAL+50円) |
今、800円の株が30日後に 800円だった時 | ・権利を行使して株を購入。 or ・権利を放棄して株を購入しない (TOTAL ー50円) | ・株をユーザーに800円で売却 or ・株はユーザーには売らない どちらに関わらず権利収入は発生 (TOTAL+50円) |
今、800円の株が30日後に 600円に値下がりした時 | ・権利を放棄して株を購入しない。 ・値下がり損を回避 (TOTAL ー50円 ) | ・株はユーザーには売らない ・値下がりするが、権利収入あり (TOTAL ー150円) |
こうみると、ユーザーは値上がり益を狙いながら、値下がり損を最小限にできる仕組み。QYLDは値上がり益を捨てる代わりに、安定的に権利収入を得て値下がり損を低減する仕組みなんですね。
そうです。実際、株価が下がった時に株は売却しないと思うので
取引が発生すればQYLDは+50円の安定収入が得られるという事です。
なるほど、取引数が収入に影響するのですね。
だからNASDAQ100銘柄で収益率を上げようとしているのですね
そうです。持っている銘柄の株価が上がるとユーザーに思ってもらわないとコールオプション取引が発生しないので、成長銘柄が多く人気のNASDAQ100で運用しているのだと思います。
過去の成績は?
非常に巧みな戦略のQYLDですが、実際の過去の成績を見てみましょう。
2023年度は安定した成績を達成できています。剰余金を伸ばしながら、高配当を両立しています。
株価が上昇局面だったので、コールオプション取引も活発だったと思われます。
コールオプション取引が発生しにくい下落相場の時は、剰余金から拠出をしていく事になると思います。
QYLDの配当は【 コールオプション利益の半分か、NAVの1%の低い方を上限とする】と決まっています。
タコ足銘柄?
過去の成績を見ると配当性向が100%を超えている時もあり、タコ足となっている時もありました。
下落相場で保有銘柄が株価マイナスとなっている時でもコールオプション利益の半分、NAVの1%の低い方を上限とした配当を宣言しており、配当を出す必要があるのでそういった際はタコ足です。
ただ現時点は配当性向からタコ足にはなっていません。
グローバルXのHPからは1年間のコールオプションプレミアムは33%と記載されており
利益の半分でも10%以上の配当を作り出せているという恐ろしい銘柄です。
うまく、高配当利回りでの毎月配当を達成させた銘柄ともいえます。
買いなのか?
高配当利回り+毎月配当。あこがれる商品です。
個別株を購入するより株価上昇益を得れないのでTOTALの利回りは悪いのかもしれませんが
日本人が好きな毎月配当を安定的に実施してくれそうな銘柄です。
現在保有150口ですが、徐々に購入して、毎月の配当を増やしていこうと思います。
3年頑張れば毎月1万の金の生る木になるはず💦